- プロフィール
- メールはこちらから!
- カレンダー
< > 月 火 水 木 金 土 日 - - - - - - - - - - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 - - - 最新記事
- 月別アーカイブ
- 2015/04 (10)
- 2015/01 (7)
- 2014/04 (2)
- 2014/03 (6)
- 2014/01 (2)
- 2013/10 (7)
- 2013/08 (3)
- 2013/07 (9)
- 2013/06 (7)
- 2013/05 (6)
- 2013/04 (2)
- 2013/03 (18)
- 2013/02 (20)
- 2013/01 (24)
- 2012/12 (22)
- 2012/11 (19)
- 2012/10 (20)
- 2012/09 (24)
- 2012/08 (24)
- 2012/07 (26)
- 2012/06 (24)
- 2012/05 (31)
- 2012/04 (29)
- 2012/03 (9)
- アンケート
- アンケート
- アンケート
- アンケート
- アンケート
- アンケート
- アンケート
手術中におきちゃった!?(後編)
「むにゃむにゃ」
さて、昨日の「手術中に起きちゃった(前編)」に引き続いて後編です
皆さんから、たくさんのコメント&メールを頂きました!!ありがとうございます(泣)
真剣に問題を考えてくださって、嬉しいです
人それぞれの解釈がとても新鮮で勉強になりました!!
さあ!肝心の正解は、問題の解説をしながら発表しますよ〜(笑)
ちなみに問題はこんな感じ・・・
問題:局所麻酔下の鎮静を依頼された。術中とくに問題なく「ぐーぐー」寝ているようにみえたが、後で「最後の方は起きていた」と言われた。鎮痛は十分で、"起きていた事自体”の苦痛の訴えはなかった。
同じ事が起きないように、次回の鎮静の麻酔でボクが気をつけなければならないことは何か?
〜解説〜
(1)術中に目が覚めるなんてとんでもないので、責任をとって麻酔科医をやめる
これは不正解ですね。
この問いの正否を考えるのに重要なのは、「目が覚めたこと」が許される事なのかどうかです。
鎮静薬+鎮痛薬+筋弛緩薬による全身麻酔の場合、深い麻酔なので手術中に眼が覚める事はまずありませんが、何らかの理由で筋弛緩薬は効いているのに鎮静薬が効いていないと、動けないのに意識がある(術中覚醒)という状況になる可能性が極超超超稀にあるかもしれません(汗)(普通は大丈夫なので心配しないでくださいね!!)この場合は患者さんが苦痛ですから、あってはいけないことになります。
一方、何らかの「鎮痛薬」に加えて「鎮静」を行う場合は、基本的に深い麻酔にならないようにします。なぜなら、眠っていなくても出来る手術で患者さんの「不安」を解消するために行われるのが「鎮静」だからです。深い麻酔になると、呼吸が抑制されて気管挿管(のどに管を入れる)などの高度な「気道確保」が必要になります。・・・これはもはや全身麻酔です。そのため、「鎮静」は「ちょっと眠っててくださいね〜」や、「大きな刺激で目が覚める」や、「ぼーっとする」や、「うとうとする」程度の麻酔ですから、術中に起きたら、「まだ手術中です〜。また眠くなるお薬を足しますね〜。」といって対処すれば問題ない訳です。もちろん事前にそうなる可能性を患者さんに話しています。
まとめ:「鎮静」の麻酔中は目が覚めることがあるが、また薬を足すので心配ない。
(2)絶対に目が覚めないように鎮静薬の投与量を増やす
この問いを選んだ方も多かったようですね。
これは・・・ボクは不正解にしたいんです(汗)
たしかに単純に鎮静薬の投与量を増やせば眠るんですが、ぐーぐー眠っているように見えた患者さんにさらに投与量を増やすと、思ったより深い麻酔になってしまって麻酔管理が高度になってしまうかもしれません。もっとも、それでも別に大丈夫ですし、薬によってはすぐに戻るので、この問いが正解ともいえます。しかし、ボクの考えは、目が覚めないような投与量に増やす前に「目が覚めているのかどうか」がはっきりすれば、患者さんもボクもハッピーだと思うんです。
まとめ:鎮静薬をやたら増やすと麻酔管理が高度になる可能性がある。くだいて言うと「めんどう」になる(汗)
→容易な麻酔管理ほど「安全」だと思うので、まずは起きているかどうかを確かめたい。
(3)「目が覚めちゃったら"キョロキョロ"していてくださいね〜」という
ボクはコレを正解にしたいんです☆
(2)の解説でも書きましたが、まずは目が覚めているかどうかわかれば、鎮静薬を追加するかどうか判断がつきますよね?なので、「途中で起きる事がありますが、お薬を足すので大丈夫ですからね。・・・でも眼をつぶってると眠ってると思っちゃうかもしれないので、起きてたらキョロキョロしててください(笑)」と説明すると、術中の追加投与のタイミングが分かりやすくていいと思います。しかもこういう説明をしていれば、「あのとき起きてたんですよ」と言われることもなくなります(笑)・・・だってキョロキョロしてなかったもん!!と言えますから(笑)
まとめ:起きたときにキョロキョロしてもらえば、薬を追加するタイミングも分かるし、「いやいや、ぐっすり眠ってましたよ〜(笑)」と少し強気で言える(笑)
(4)鎮静で眠らせる時間が長過ぎるので、外科の先生に「次は2時間もかけないで下さいね」とお願いする
これは説明するまでもないですね(汗)
こんな事を言ったら、普通に嫌われますね(笑)
眠らせる時間が長くても、鎮静薬を持続投与や追加投与すれば大丈夫です。
(5)筋トレが足りないので、トレーニング時間を増やす
トレーニング量を際限なく増やす事は、かえって筋トレの質を低下させてしまう可能性がありますし、ケガをする危険性も高くなります。
・・・あと、なにより患者さんに対する「鎮静」とは全然関係ありません(笑)
なぜか・・・?(笑)この問いを正解とした方が何人かいましたね(笑)
筋トレで麻酔がうまくなる世の中になったらいいんですけどね〜!!一石二鳥ですから
と、いうわけで以上がボクなりの解説です。ちょっと意地悪な問題でしたか?!
たぶんブーイングもご批判もあるでしょうが、日頃ボクが考えている事をまとめてみました〜
のりのり麻酔科医は2つのブログランキングサイトに登録しています!!
「いいぜ!」「もいっちょ、いいぜ!」をそれぞれ応援クリックお願いします!!
クリックすると、それぞれのランキングサイトにジャンプしてボクに票が入ります!!
得点が増えると、超がんばれます(笑)!!お願いしま〜す!!(1日1回有効です)
ありがとうございました〜!!!!
ぶわっ
スポンサーサイト
tag : 問題形式
- 2013-02-01 :
- 鎮静(ちんせい) :
- コメント : 12 :
- トラックバック : 0
手術中に起きちゃった!?(前編)
「だって、眼をつぶってたから〜!!」
いやあ、今日は久々にズッコケそうになりました・・・(汗)
外科の局所麻酔の2時間くらいの手術で、「鎮静(ちんせい)」を依頼されたんです
手術自体は局所麻酔で出来るのですが、手術時間も2時間と短くないので、眠らせておいて下さいっていう依頼だったんです。
手術がはじまる少し前から、持続的に鎮静薬を点滴で投与して、ぐーぐー眠ってもらいました。
2時間後とくに問題なく手術が終了。鎮静薬も中止にして、目覚めるのを待ちました。
鎮静薬の投与を中止したとき、ぐーぐーいびきをかいていたので、とくに話しかけず退室しました。
「うん。いい感じ」
そう思いつつ、手術室の出口で病棟の看護婦さんを待っていたら、自然に目が覚めたので、
「手術中つらいことはありませんでしたか?」と聞いたら、
「全然痛くはなかったですけど、最後の方はずっと目が覚めちゃってましたよ」っていうんです(汗)
え〜!!めっちゃいびきかいてましたけど〜!!
ほ・・・本当に〜?!・・・でも本人が起きてたっていうんだからな・・・
寝てたと思った・・・
さあ!!ここで問題ですよ〜♪
〜問題〜
同じ事が起きないように、次回の「鎮静の麻酔」でボクがしなければいけないことはなんでしょう?
(1)術中に目が覚めるなんてとんでもないので、責任をとって麻酔科医をやめる
(2)絶対に目が覚めないように鎮静薬の投与量を増やす
(3)「目が覚めちゃったら"キョロキョロ"していてくださいね〜」という
(4)鎮静で眠らせる時間が長過ぎると起きちゃうので、外科の先生に「あんまり時間をかけないで下さいね」とお願いする
(5)たぶん筋トレが足りないので、トレーニング時間を増やす
さあ、シンキングターイム!!!
・・・どうでしょう。
・・・わかりますか〜
・・・よ〜く考えてくださいね〜
・・・・・・
カンカンカンカンカーン!!!
はい〜!!それまでー!!
っというわけで、解説に移ろうと思ったのですが・・・!!
記事がすご〜く長くなっちゃうので、答えは明日!!(汗)ごめんなさい!!
「全身麻酔」と「鎮静」の違いという記事にヒントがたくさんありますから、もしよかったら読んでください
のりのり麻酔科医は2つのブログランキングサイトに登録しています!!
「いいぜ!」「もいっちょ、いいぜ!」をそれぞれ応援クリックお願いします!!
クリックすると、それぞれのランキングサイトにジャンプしてボクに票が入ります!!
得点が増えると、超がんばれます(笑)!!お願いしま〜す!!(1日1回有効です)
ありがとうございました〜!!!!
ぶわっ
tag : 問題形式
- 2013-02-01 :
- 鎮静(ちんせい) :
- コメント : 26 :
- トラックバック : 0
- 個人情報について
- 当ブログでは、日常の麻酔業務に関するエピソード風の記事を多数紹介しています。 個人情報保護の観点から、「事実を元にしたフィクション」としてデフォルメしている部分がありますので、あらかじめご了承ください。
- 手術が決まった方へ・・・
- 医師ブログランキング
- のりのり麻酔科医のお気に入り記事
- ※2013年7月2日更新♪
- カテゴリ
- タグリスト
- コメント一覧
- PR
- PR
- PR
- PR
- ボクは「Specialist vent」という商品を使っています。少しムレますが、血液や注射針から足が守れます!
- ↑” Specialist vent ”は「ワークシューズ」から見れます!!